O2Oは変な顔文字ではない。
今月は東京と静岡の往復が多すぎるマキタです。
昨日は東京の恵比寿ガーデンプレイスで「VENTURE ALLIANCE FES」というのに招待されて行ってきました。
東証一部上場の会社の社長2名、マザーズ上場の社長3名、JASDAQ上場の社長1名、他・各業界では新進気鋭だったり有名な会社の社長さんたちがパネラーとなりお話し聞いてそのあと懇親会的なものでした。
これはまたのちほど?余裕があれば投稿します。
さて、今日はO2Oについて。
変な顔文字ではなくマーケティング施策なので、解説してみます。
O2Oってなに?
O2O(オーツーオー)は「Online to Offline」の略です。
こうすると顔文字に見えませんね。
僕はリアルという言葉を使いますが、インターネットがオンラインとしたら、実世界はオフラインということになります。
O2O(2の時だけシフトキー離すのめんどくさい)は、文字通り、オンラインからオフラインへと、購買者もしくは見込み客を誘導するための施策です。
2010年頃からこの言葉が使われ始めたと思いますが、実際に普及して注目されだしたのは2012年頃からですね。どうでもいいです。
もとはECから
元々はECサイトから、実店舗でも購買をしてもらうために行動を促すようにはじまったものでしたが、最近では幅広い分野でオンラインとオフラインが融合して相互に影響を及ぼす的な意味での言葉になっているような気がします。
スマートフォンの普及とソーシャルメディアによって後押しされてどんどん普及しています。
なんの得があるのか
日本国内では実店舗での購買の市場は約110兆円あります。
そして、ECの市場は2016年度版の「会社四季報 業界地図」によると11.7兆円です。
いまだに2桁成長を続けているECの市場でもこんなもんなんですね。
では、O2Oはどうか。
なんと約22兆円です。
EC長者が沢山出てきていますが、その倍の市場規模があるんです。
これはO2Oの市場規模は実店舗での購買市場の2割と言われているからなんですが、すごい市場ですよね。
だから、得も何も、やらないほうがどうかしてるぜ的なことになっちゃうわけですね。
具体的にどんな事例があるのか
まず有名なのは「LINE@」これでクーポンやセール情報を発信して、来店促進につなげる事例がたくさんあります。
また、来店促進だけでなく、ファンを掴むためにLINE@を利用する場合もありますね。
東急ハンズやユナイテッドアローズ、ジュンク堂書店・ハードオフなんかは、ECサイトから実店舗の各店舗ごとの在庫状況なんかがチェックできて、来店促進につなげたりしてます。
特にすごいのは東急ハンズです。
もはやすごすぎて意味がわかりませんが、15分に1回くらい更新してます。
また、全国の店舗から、「今これが売れました」と表示するので、来店促進だけでなく購買促進にもうまく活用しています。
なかなかできるものじゃありませんけど。
また、スマホを使ったものでは、アプリからタクシーを呼んだりできますし、iPhoneではiBeacon(ビーコン)を使った来店促進も行われています。
iBeaconを使ったO2O施策とは?
実店舗の入り口にビーコン端末を設置し、Bluetooth機能がオンになっているiPhoneユーザーが近くを通ると、自動的におトクな情報なりクーポンが端末に届くという施策が、アメリカの会社の出したYoutube動画で有名になりました。
現在日本中のいたるところでiBeaconを利用したO2O施策についてセミナーが時々開催されています。
ただし、アプリが入っていないとダメだったり、Bluetoothがオンになっていないとそもそもこの施策は役に立ちません。
iOS8からはアプリが入っていなくても、近くを通ればアプリのインストールを促すところから通知されるますけどね。
僕なんか電池の消耗防ぐのと、Bluetoothハッキング対策としても、基本的にBluetoothは使うその時以外オフにしているし、ムダなお金を使わないためにiBeacon対応アプリすら入れていません。
よって僕みたいなやつには全くムダな施策です。
が、世の中には数円の違いのために何十円〜何百円のガソリンを使って動きまわって少しでも安く買おうという人のほうがたくさんいるので(決してバカにしているわけではないので注意)、その中でも情報感度が高い人はこういうものを利用しているので余裕があればぜひ取り組みたいですね。
ただし、人通りが少ないところでやっても意味ないですし、かといって逆に多すぎるとBluetoothは短波無線なので電波が簡単に減衰されてiPhoneにそもそも届かないとかいう現象がおきます。
難しいですね。
使えればすごい
さっきから使えるんだか使えないんだかよくわからないiBeaconですが、使えればすごいですよ。マーケティングの視点で見れば。
だって、このクーポンだとこれぐらいの人がキタなとか簡単に計測できますからね。
文言のパターンや画像を変えてA/Bテストを繰り返してみたら、どんどん確率も上がるでしょうね。
個人的には、例えば商店街にあるジュースバーとか飲食店で使うのが1番リピート率も高くていいと思います。
ファッション系はそもそも買うか、迷ってる時は中にはいって見るのが前提な気がするので、買う気もない時に送られてきてもウザいのであまりオススメしてません。
O2Oの懸念点
オンラインとオフラインの境界線がなくなったことです。
よく聞きませんか?
家電屋さんで現物を見て、スマホで価格を調べたり、家に帰って検索して結局ネットで買うみたいな話。
今まで住み分けられていたのに、実店舗はオンラインとの価格競争に直面することになったんです。
これは恐ろしいことですよ。
地方で個人商店が潰れる理由の一つに確実になってきています。
自分の生まれ育った街で、顔の見知ったおっちゃんやおばちゃんたちがやっていたお店がどんどん潰れて、どこの街もチェーン店や大型ショッピングストアばかり。
どこに観光に行っても東京の劣化版みたいな街ばかりになってしまってきています。
寂しいですね。
もうO2O2Oみたいなのが当たり前になってる
さらに2Oが増えましたね笑
オンラインからオフラインへ、そしてそこで感じたことをSNSで共有する。
またオンラインに戻ります。
ここからリピートや、新規客の獲得につながるとO2O2O2O....と無限に増えていきます。
「俺とお前とだいごろ〜らーらららーらーらーらーらーらーららら〜俺とお前と....」を永遠に繰り返せるぐらいのすごさですね。
これ分かる人いますよね?
★まとめ
- O2OとはOnline to Offlineの略
- 市場規模はEC市場の2倍
- 東急ハンズやハードオフなど、うまく活用している
- アプリやLINE@もうまく利用しよう
- iBeaconを使った取り組みはよく考えて
- O2Oの先は俺とお前と大五郎
さて、次回は「アフィリエイト広告」についてです。
世の中にはアフィリエイターが増えすぎました。
その駆逐方法について解説したいと思います。(ウソ)