動画広告について改めて調べてみました!【2】
無人島にひとつだけ持っていきたいとすれば?
有村架純と即答するマキタです。
さて、前回
の続きでございます。
- 動画広告ってなに?(前回)
- 動画広告のメリット・デメリット(前回)
- 動画広告の活用例(今回)
- 最新の動画広告市場と業界の動き(今回)
3.動画広告の活用例
これは色んな事例がありますね。
特に2015年は動画広告が本格的に流行りだした年ですから、色んな大手キュレーションサイトやWebメディアさんで素晴らしくわかりやすいまとめがたくさんありました。
その中でも、個人的にもいいなぁと思った事例を5つほど紹介してみます。
◆資生堂 High School Girl?メーク女子高生のヒミツ
High School Girl? メーク女子高生のヒミツ (The Secret of High School Girls)
これはSNS経由で見た方も多いんじゃないかな〜と思います。
はてブでもたくさんブクマされてましたね。
2015年に、日本国内で最もシェアされた動画です。
タイトルの「女子高生のヒミツ」からして、おっさんはみんな見ちゃいそうですねw
内容もぜひ見てみてください。
オチもさることながら、資生堂のメイク力に関するブランディングがものすごく発揮されていますよね。
また、このオチならそりゃ大量にシェアされるわってもんで、さすがの資生堂さんといったところです。
◆NTT DOCOMO「3秒クッキング 爆速餃子」篇
これはバカさを本気で追求している、「くだらねぇな〜笑」という最高の褒め言葉を多くの方が発しながらシェアされたんだろうなと容易に想像できますね。
ちなみに2015年国内シェア数3位だそうです。
BGM、キャスト、くだらない内容なのにすごい、そして訴えたいもの・・・
すべてわかりやすくて面白い。
他のバージョンもありますので、気になった方はぜひ見てみてください。
◆TOYOTA 「G's Japanese Baseball Commercial」
Toyota G's Japanese Baseball Commercial
クオリティが半端じゃ無いですね。
細かい部分の。
さすがTOYOTAさんというか。
最近の主流なのかもしれませんが、最後の数秒まで意味不明、最後にちょっと宣伝。
「結局これの宣伝かよ!!笑」みたいなのがいいんでしょうね。
シェアされやすい典型ですね。
◆ANA 〜ダンスコンテスト開催中☆〜
ANAと三代目 J Soul Brothersのコラボです。
夏のキャンペーンで使用されました。
普段は少し高貴な感じのするCAさんが笑顔で踊って身近に感じる、いいブランディング動画広告ですね。
他の航空会社さんより身近に感じる、これだけで大きいですね。
ただ思い出したのは恋するフォーチュンクッキーでしたがw
◆つくばみらい市立 陽光台小学校 紹介動画
最後は前4例と違って、すごくマイナー(と言っては失礼ですが)なところを紹介します。GIZMODEさんで紹介されていて僕も知ったものですが、
PTAが本気を出した
ということで見てみました。
ドローンを利用した校内の風景などを映し出しています。
もちろん、大手企業さんと違って学校のPTAのお父さんお母さん方で制作した動画でしょうから、予算的にも前4つのようなクオリティは無理であることはわかります。
もっと晴れた日に撮影すればよかったのにとか意見はあると思いますが、低予算でも色んな魅せ方が可能だなと思わされます。
★なんか固そうだなとか、公に近いところがふざけるからシェアされる
いま紹介した動画広告はどれも色んなWebメディアさんでも紹介されていますし、SNSでも大量にシェアされた動画広告ばかりなので、ご覧になった方も多いと思います。
ただし、誰もが知っている大企業だったり、学校という、
公に近いポジションの方々が全力でふざけながらもブランディングしているからこそ話題になる
のであり、無名の人や企業がふざけてもなかなか認知されませんね。
もちろん、クオリティが高ければある程度はシェアされるでしょう。
それでも、これらの動画に共通するのはやはりブランディングです。
大企業や公ゆえになんか固そうだなという漠然としたイメージに対して、
親近感を持ってもらうことが他の大企業との差別化につながるからいいんでしょうね。
一般の中小企業さんであれば、個人的には前回の記事で紹介しました「インリード動画広告」が良いと思います。
◆インリード動画広告
新しい動画広告で、スマホ向けに期待されています。 Webサイトをスクロールしていて、動画広告の部分が表示されたら再生されるタイプです。 これは、バナー枠にあるものとは違って、記事内などコンテンツの中に含まれています。
動画広告について改めて調べてみました!【1】 - ぶっちゃけマーケティング
また、ECサイトでは
こちらも参考になるのではないかなと。
4.最新の動画広告市場と業界の動き
◆いったいいつが動画元年なのか
ここ数年は毎年のように「動画元年」だと言われていますが、Web界隈で話題になるニュースの数なんかを見てると、2015年はそうであったと言ってもいいのかなと思います。
個人的にね。
もちろん、まだまだ普及していないという点を突っ込まれると何も言い返せないのですが、
- 動画の話題性
- 業界での動画関連の会社・サービスの設立数
- 業界大手の会社の動画に関する取り組み
この3つの視点で見た時にそう思うんですね。
1.動画の話題性
先ほどの紹介したような、企業のWebプロモーションやブランディング使用される動画のクオリティの向上とそれに伴うシェア数などの話題性は伸びたなーと思います。
2.業界での動画関連の会社・サービスの設立数
また、動画関連の会社やサービスの設立数がものすごいです。
今後数年を見通せば当然の流れですが、この勢いはすごい。
昨年だけで認識しているだけで60以上はありました。
3.業界大手の会社の動画に関する取り組み
ここらへんは、LINEの元社長の森川さんが
こういったサービスを本気ではじめたのが話題になりましたね。
また、サイバーエージェント藤田晋さんもブログで「動画元年」というタイトルでこれまでのCAの動画に関する取り組みとその怖さ、動画事業の難しさ、そして2016年がCAにとっての動画元年だというくらい本気を出してきました。
特に、2015年にローンチされた動画関連サービスではCAが圧倒的に数が強かった印象があるので、それらのテストマーケティングを経て、今年の取り組みに活かされるんでしょうね。
僕みたいな小物が言うとあれですが、すごく期待してます。
業界大手の社長様たちも本気で取り組みだした動画市場。
それに伴って、我々が普段Webを通して動画のプロモーションやブランディングを目に触れる機会がより一層多くなると予想されます。
これって、やはり2015年からの流れを組んでいるので昨年・今年・長くて来年が本当の動画元年〜市場形成で、これからが動画広告ますます主流になると思います。
ちなみにアメリカから日本へは大体2〜3年遅れで流行りが来るといいますが、最近はその期間も短いと思ってます。個人的に。1年くらいじゃないかと思うんですよね。
ただし、動画に関してはマジで3年どころか5年くらい遅れてるんじゃね?
ってくらい遅れてると思います。
だって、アメリカの企業ではすでに7割が動画を活用した施策を打ってるんです。
日本はこれからですからね。
そして、増えていると言ってもまだまだ制作会社も少ないですし、必至にWeb業界のクリエイター達が動画制作を習得している期間でもあるので、クオリティをめちゃめちゃ高いの求めなければ、意外と安くやってくれたりすることもあります。
向こうも練習ついでに実績も出来てちょうどいいからですね。
僕はすでに去年から動画クリエイターさんと組んで、動画広告やプロモーションといった動きをし始めていますが、これも自分の商圏である程度の知名度を持つには早い者勝ち的なところはあると思います。
ただあまりにもクオリティが低いと、そのイメージだけがずっとついて回るので、パートナー選びは慎重に笑
もしくは自分で制作される方はある程度のクオリティを担保できるようになってから営業したほうがよろしいかとは思います。
これからのWebマーケティングで重要なポジションを占めるであろう動画広告、楽しみですね!
次回は、ネイティブ広告(ネイティブアド)について解説したいと思います。