会社のサイトリニューアルに失敗しないために出来ること。【1】
寒い日に帰って暖かく出迎えてくれるのは湯船だけ、マキタです。
今回は、下記5項目に分けてリニューアル時に出来るだけ失敗しないために出来ることを書いていこうと思います。
細かく書きすぎるとそれで一冊本が出来そうなので・・・笑
- なぜリニューアルしても売上が変わらない?
- 失敗しない業者の選び方
- 失敗の一番の原因は誰?
- リニューアル完了後がスタート
- 売上が出てきたら打つべき次の一手
1.なぜリニューアルしても売上が変わらない?
なんででしょうね笑
一概には言えません。
ただ原因は必ずあって、細かいところにたくさんあると思うんですよねー。
例えば、あなたのサイトは単純に何を伝えようとしているのか、一目見て理解できますか?ってこととかもそうですよね。
会社の紹介サイト、これで売上をECサイトみたいに上げるのって、普通に考えるとすごく効率が悪いです。
会社案内パンフレットの電子版みたいなものですからね。
普通に作ったら。
今まで会社のパンフレットだけ配って、そこから何件もたくさん注文って来たことありますか?
もし来たことあるのであれば、そのパンフレットは売るために素晴らしい出来になっているか、すでに購入をほぼ決めている状態のお客さまへのアプローチ戦略がよいのでしょう。
一般的な中小企業で考えた場合、だいたい会社案内のパンフレットって、会社概要と会社や社長の写真、理念とか書いてあって、業務内容が見開きで数ページあるようなものが多いと思いませんか?
これぐらいの内容だと、なにやっているかはわかるんですが、読み手側からすると「この業務内容にこの理念は素晴らしい!よし買おう!」って、普通はそういう気持ちになりにくいと思うんです。
「あーはいはい、こういうことをやってるんですね。」
ぐらいじゃないですか。
これが、販促用のチラシや営業ツールだとどうでしょうか。
商品ごとのメリットや性能、場合によっては価格もしっかり明記してあって、納期も注釈などで目安が書いてあったりしますよね。
そう、単純に売るための書き方か、紹介するだけの書き方なのか、会社案内と販促用チラシでも明確に目的が違って作られているのがわかりますよね。
そんなの当たり前のことなのにすごく不思議なもので、
「ホームページ作ったのに全然売上でないよー。」
「問合せ来ないよー。」
「頼んだホームページ屋がダメなのかねー。」
そんなお話をよく聞きます。
えっ、逆に聞きますけど、今あなたの会社サイトを自分自身がお客さま目線で見て、値段も納期も商品の詳細もわからないものを買おうと思います?と。
なぜか僕にもよくわかりませんが、チラシやパンフレットだと、製作時にちゃんと考えている社長さんや役職ついている方々でも、こと「Web」になった途端にいきなりその視点が吹っ飛んでいる方が多いんですねー。
Webサイトなんて、あくまでツールの一つで、手段の一つにほかなりません。
これで売上を本気で立て、会社の売上構成比率のほとんどを占めたいと言う気持ちでいるのであれば、もっとお金をかけて専属の従業員を雇い、その体制と文化を社内に作るしかありません。
これも簡単な話です。
Webサイトを電子パンフレットではなく、一つの、ちゃんと売上を叩き出す店舗代わりに考えているということですからね。
ちゃんと店を回せる従業員を用意して、店舗で売るための商品を用意して、商品をしっかり陳列して、POPを作って、お店に人を集めるためにチラシを蒔いて・・・
ECサイトで売上を立てるとなると、ちゃんと売上を伸ばしている企業さんはかなりの確率で専属の従業員をつけます。
ちゃんとECサイトでどう売上を立てるかの季節や月ごとの事業計画を立てています。
それでもこれだけ乱立している時代ですからそう簡単にはうまくいかない。
それを、会社案内が載っているだけのサイトで
「売上が立たない、あのホームページ屋は腕が悪いんだ」
「せっかく30万円もかけてリニューアルしたのに全然問い合わせが来ないよ」
とか言っちゃうのって、さすがにWeb屋さんかわいそうだと思うんですよね笑
あくまでWeb屋さんって、サーバーという土地に、サイトという店舗を立てるのが仕事です。
スキルによりけりですが、何件も店を立てていて経験がある人は、その店舗でも人が動きやすいように、注目してほしい部分に目が生きやすいようにつくれるでしょう。
ただ、それでもそこまでです。
リアルに置き換えたら、建築屋さんに・・・
「お店作ってください。内装もオシャレにしたいです。」
ここまではまだいいですよね?
「月に3万円で、お店の設備になにかあったときに修理やメンテナンスお願いします。」
これも建築屋さんがイイといえば良いですが、普通はそれぞれの設備のメーカーに頼みますよね。
複合機とか、保守メンテ料金で支払うのって、そういうことですよね。
そのあとが問題です。
「店の経営のコンサルもしてよ。」
「月に3万円あげるからあなたが従業員もやって、売上立ててね。」
「お店の集客もやってね。その3万円の中で。」
「集客できないなら、あなたが店先に立ってお客さん呼び込んでよ。3万円あげてるんだから。」
「3万円もあげてるんだから、ちゃんとあなたが自分で考えて企画とか立てて売上立つように働いてね。」
「なんで売上立たないの?3万円あげてるのに。ほかに変えるよ?」
って言ってますよね。建築屋さんに。
この3万円でなんでもやってもらえると思っている人って完全に頭おかしいですよねwwww
まず、成人していてそれなりに社会人経験のあるいい大人を、
あなたは月に数万円で雇えますか?
というか、逆にあなたが「キミに月数万円くれてやるから奴隷のように働けよ」って言われてるのと同じこと言われて「何でもします!」って快く受けますか?笑
・・・
これって、Web業界の人たちも悪いんです。
それで実際に受けちゃうから。
でも普通に考えればわかりますよね。
サイト(=店舗)を作って、その作成代金(=建設代金)としてお金を正当な対価として受け取っているのに、なぜかそのあとの、本来ならばその会社がやるべき経営戦略や集客までやらされているんです。やらしているんです。あなたが。
普通だったらどうするんでしょうね。
経営コンサルタントに聞きますよね。
経営者の先輩に聞きますよね。
セミナーいったりしますよね。
ただ店を建てただけの建築屋さんにどこまで望むんだと。
すごく長くなってしまいましたが、これが現実です。
多分、どんな業種だろうと店を建てただけの建築屋さんが自分と畑違いの商売でも何でも集客できて売上を立てることが出来るなら、その人、建築屋やってないですよw
世界的に名を馳せるような、超優秀な経営コンサルとしてもう海外の経済誌とかに載っちゃうような大人物ですよその人w
早く気づいてほしいんですね。
畑違いの人に自社の売上を託すことがいかに無駄かということを。
本来店を建てることで、代金をいただく商売をしている人に、やっすい金で畑違いの商売の人に、ろくに自社商品の売り方も教えずに売上までたてさせようとすることがいかに無謀かということを。
だから、あなたのサイトは失敗するんです。
やるのは、あなたの会社のサイトなんだから、あなたが中身をしっかり回すことを考えないといけないんです。
2.失敗しない業者の選び方
前章ではかなり発注側に対して、心構えがなっとらんとぶった斬りましたが、今度は少し擁護してみます。笑
考えてみればしょうがないのかなぁと思います。
先ほども言いましたが、それを受けるWeb業者が一番アホなんです。
僕はリアルに置き換えた場合で説明しました。
これって発注者のみなさんもバカではないですから、説明すればわかってくれます。
では、誰がこの事実をわかっていないのか。
それは完全に受けちゃうアホWeb業者です。
「できますよ!できますよ!1万円でいいですよ!」
できるわけねーだろと総ツッコミが入りますよね、先ほどの話を聞いた後なら笑
でもこれがWeb業界だとまかり通るんですよねー。。。
例えば、僕がじゃあいったいコンサルって何をしているのかというと、
です。
じゃあこれの業務をいくらで受けているか?
どこまでやるかで見積もり金額全然違います。
はっきり言って月30万円くらいとってもいいんです。
でも、平均5万円くらいです。
お客さまがみんな年商30億くらいならともかく、普通の企業はなかなか払えません。
まー・・・プロを1人雇ったと考えれば妥当な金額というか安いくらいですが。
は?さっき自分で言ってたことと矛盾してねーか?
となりそうですが、違います。矛盾してません。
ひとつひとつ紐解いてみましょう。
◆アクセス解析
Googleanalyticsなりadobeの解析ツールなりで、アクセス数なりPV、どういうキーワードで検索してきているのか、サイト内でどういう動きをしてコンバージョンに至ったのか。これを見ます。
これって僕が考えているわけでもなんでもありません。
ただ自動で取得されたログを元に、データ出力ボタンをポチッと押して、一瞬で出てきた統計データを客観的に見るだけです。
ものの、数分です。
ここの作業でやることは、ボタンを押してデータを見ること。
お客さまへはデータの見方を教えること。
これだけです。
◆サイトデザイン
これは先述した、建築の部分ですね。
次のコーディングと合わせて制作費として別に、20万円くらいは最低でも取ります。
スマホ専用サイトや、ページ数(=部屋数or階数)が多ければ当然、作業日数が長くなりますので、それだけの金額がプラスされます。
ただしテンプレートでいいよ(=出来合いのパーツを組み合わせて安い家を販売できるシステム)であれば、もちろん安くなります。
10万円〜ぐらいですね。
ここで実際にやることは、いかにサイトユーザー(=店舗に訪れたお客さま)に何がどこにあるのか、他のフロアに行くには、他の商品の棚がどこにあるのかがわかりやすいように設計することです。
アートではないです。デザインです。
◆サイトコーディング
実際に図面に描いたデザインを組み立てていく作業です。
ここはただ設計図を元に組み立てていくということをひたすら行います。
◆SEO
検索エンジンに、ある検索キーワードが打ち込まれた時にいい場所に表示できるか(=店舗の立地条件みたいなもの)ということです。
「今日の夕飯はラーメン食いてぇなぁ。近所で車でいい場所あったけ?」
店を立てても誰にも知られることがなければ、それは存在していないのと同じですよね。お客さまからすれば。
そんなときに、ちゃんと車や人通りのある道に面しているか?ラーメン屋とすぐわかるか?がしっかりしていれば、そこら辺歩いている通行人に聞いても、「あぁ、それならあの道に◯◯っていうラーメン屋があるよ。」
と教えてもらえます。
検索エンジンにキーワードを打ち込む、これは質問して、それに対する適切なアンサーが返ってくる状態か?に近いかもしれません。厳密にはちょっと違いますが。
実際の検索画面を想像してください。
ラーメン屋を探したい時に「ラーメン屋」って検索しますか?
慣れていない人はそうかもしれませんが、大抵は「◯◯駅 ラーメン屋」とか「◯◯市 ラーメン屋」とか、ある程度いま自分がいるエリアから探しますよね。
もうちょっと目的が絞れている場合だと「◯◯駅 とんこつラーメン」とか「◯◯市 ラーメン屋 安い」とか「◯◯区 うまいラーメン屋」とか、そういうキーワードで検索しませんか?
それぞれの検索キーワード(=質問)に対して適切な答え(=検索結果)を表示するのが検索エンジンです。
これで1ページ目に表示されるラーメン屋さんと、10ページ目に表示されるラーメン屋さんでは、それだけ人目に触れる機会の数に大きな開きがあるわけですから、当然集客数も売上も違います。
SEOはテクニックもありますので、ノウハウは企業秘密で明かせませんが、こういう検索結果の上位にいかに表示するかという部分をやっています。
本来ならこれだけで月に数十万円〜数百万円とっている企業がたくさんありますので、そうしてもいいんですが、少人数で運営しているのでそんな大きい会社さんとの取引はやはり大きい会社さんがやっています。
◆導線設計とA/Bテスト
A/Bテストってなんとなくこの言葉から想像できると思います。
AとBのパターン、どちらの場合のほうがより優れているか。
これを検証します。
例えば、サイトに訪問してどのような経路でコンバージョン(=購入や問合せ)に至るのか、これは先程述べたように、アクセス解析でわかります。
では、現在デザイン的に馴染むように「問合せボタン」「電話をかけるボタン」が同系色での配色になっていた場合と、反対色で多少浮いてしまうが、ひと目で「このボタンを押せば問合せができるとわかるボタン」「このボタンを押せば購入できるとわかるボタン」だと、どちらが結果的にコンバージョンを増やすことが出来るのか?
これは実際に数えきれないくらいの多くのサイトで結果が出ていますが、「ひと目で何をするためのボタンなのかわかるボタン」が設置されているサイトです。
これが「背景赤で文字は白色、お問い合わせはこちら」と書いてあるのか「背景は濃いオレンジ色で文字は白色、ご相談はこちら」と書いてあるのかでも細かくコンバージョンする確率が変わります。
これを検証していってより良い数値にしていくのがA/Bテストです。
また、「この内容・コンテンツを売り込みたい」と最初から明確になっているページがある場合、サイトの左上に配置するのか?右下に配置するのか?
で結果が大きく違います。
サイトを見る時って、左上からZやFの形で目線が動きませんか?
そういうことです。
このブログでもそうですし、最近はそうしていることが多いですが、メインの本文を左側、他のメニューは右側に配置しているところが多いのは、こういった人間の行動にもとづいて作っているからです。
導線設計というのは、「いかにサイトを訪問しているお客さまが迷わずに目的の情報へとたどり着くことができるか」を最適化して設計することです。
例えば先ほどのラーメン屋さんを例にしてみると。
ある「◯◯駅 ラーメン屋」で出てきたいくつかのサイト。
その後、いくつか見比べますよね。
その中でトップページからすぐにどんなラーメンや料理がメニューとしてあるのかわかるサイトと、3回くらいクリックしてやっとメニューが出てくるサイトでは、当然前者の方が、サイトを訪問しているお客さまはわかりやすく、すぐに求めていた情報にたどり着けるのでこちらの店にする確率が高まります。
これはサイトを訪問するユーザーの属性と、「何のためのサイトなのか」がわかっていれば簡単に解がでるので、これをお伝えして、承認をいただき、その通りにサイトを作るだけです。
◆Webマーケティング
これはお客さまの予算・業種・サイトで何をしたいのかによって何ができるのか変わってくるので、都度、考えます。
このブログではこのWebマーケティングでやれることや、事例を紹介していくので、他の記事をご参照ください。
◆Webプロモーション
これもWebマーケティングと同様、予算によって出来ることが変わります。
キャンペーンを売ったり、イベントで集客するとき、企業や商品ブランドの認知度を上げたい時に活用されますので、動画と組み合わせることも多いです。
◆他の会社の事例紹介
Webマーケティングコンサルタントとして、一番重宝されるのはここだったりします。
他の業種、もしくは同業者でWebサイトやWebプロモーション・マーケティングでどういう成功事例や失敗事例があるのかをお伝え出来ます。
これは、この業界のこの職種に身をおいていると、自然と仲間内からも色んな情報が入ってきますし、僕自身がいままで見てきているお客さまの事例をご紹介したうえで、その会社にあった適切な方法をカスタマイズして情報提供できるからです。
ただサイトを作るだけなら、簡単に作れるソフトもありますし、安く作ってくれる人がいくらでもいますが、こういう情報やノウハウ、経験値に価値を感じて僕や、他のWebコンサル系の人たちに仕事があるのだと思います。
これも普段の経験をお話するだけですから、金銭的なコストはゼロ、時間的なコストはこれがそのまま利益に直結するわけですから、月に1〜2回、1時間〜2時間で完結するので問題ありません。
こう考えると、月5万円くらいって労力・時間のコストを換算した場合にわりとこれくらいで大丈夫だったりします。
もちろん下位プランも上位プランもあるんですが、それぞれ金額に見合った働きをするので僕もお客さまも損しないようにしています。
さて、本題にやっと戻ります笑
失敗しないためにどうすれば良いのか。
もうおわかりかもしれませんが、
- 「Webのことならなんでも出来ますよ!売上も月1万円で立てます!」
みたいなそもそも無理だろみたいなこと言っちゃう人。
- 今までの実績をちゃんと言えない人。
- リアルとWebを切り離して考えちゃう人。(逆に頼むなら自身が経営しているとかが理想ですね。例え個人事業主やフリーランスだったとしても。)
- やたらと安い金額でなんでも安請け合いする人。
ここらへんは、自分の売上をまともに立てられない人に、さらに畑違いの自分の商品やサービスの売上をたてることが無理ってことですしね。
迷ったら無料相談乗りますので、いつでも連絡くださいね。
・・・
長い!!笑
一旦ここで切ります。
次回はこの続きから。